コーヒー豆は生産地域により選別レベルが違いますが、優良なコーヒー豆でも実の摘み取りから精製の過程で欠点のある豆や不純物が混ざってきます。これを焙煎前に黒いトレーに一定量ずつあけて目視による選別を行います。
どんなに優良な豆でも欠点豆は7〜10%はあります。多いものでは30%以上になることもあります。
欠点のある豆とは形・サイズ・色のバラツキのほかに カビ臭豆・発酵豆・死豆・未成熟豆・貝殻豆・虫食い豆・黒豆・コッコ・パーチメントなどがあり異臭や濁り・えぐみ・渋味の原因になります。また形・サイズや色を揃えることは煎りムラのない適切な焙煎につながります。
・生豆のハンドピック |
・生豆から取り除いた欠点豆 |
ハンドピックは焙煎後にも行います。
今度は焙煎した豆が見やすいように、ブラウンのケント紙を貼ったトレーにあけて目視による選別を行います。
生豆の状態で見落とした欠点豆や焙煎することにより欠点のある豆と判明したものを取り除きます。
・焙煎豆のハンドピック |
・焙煎豆から取り除いた欠点豆 |
こうしてできあがったものが濁りや雑味のないファインブロートのコーヒーです。
純度の高いコーヒーですので市販のコーヒーに比べて少ない量で充分な濃度がとれます。
10gで150cc、18gで300cc、25gで450ccが基本的な抽出量になります。
10kgの珈琲の生豆は焙煎前のハンドピック、焙煎による揮発成分などの蒸発、さらに焙煎後のハンドピックにより最終的に6kg前後の製品になります。